教育旅行担当者ら招聘 本島との差別化で誘致
- 2017年03月24日
- 政治・行政
八重山ビジターズビューロー(YVB、会長・中山義隆石垣市長)が八重山への教育旅行を推進するため、関東と関西圏から私立学校の教育旅行担当者や旅行会社を招聘(しょうへい)した現地視察が23日から始まった。昨年に続いて2回目。YVB八重山教育旅行誘致委員会(兼島英樹委員長)によると、本年度に八重山を訪れた教育旅行は約90校で2万人が来島、今後は首都圏からの直行便を生かした誘致展開を拡大する方針。㈱日本旅行によると、昨年初めて開催した現地視察で18校中、関東の3校が新たに八重山への教育旅行を決定、ほかに2校が検討していることが新たに分かった。
YVBは八重山への教育旅行誘致の強化として昨年から現地視察を開催。ことしは関東と関西の私立13校から教育旅行担当者16人が参加。3泊4日の日程で石垣や西表、竹富、小浜などの離島を巡る。
八重山教育旅行誘致委員会によると、昨年の意見交換で提案を受けて作成した八重山諸島の地域や文化、環境などを網羅した事前学習教材「八重山学習ガイド」の活用も進んでおり、本島との体験学習の差別化で誘致を進める考え。
八重山での教育旅行を高く評価する日本旅行法人営業統括本部の清水伸一副本部長は「羽田や関西からの直行便体制や海外の不安定な情勢が追い風となって八重山への教育旅行ニーズは高まっている。新たに決定した学校もあり、八重山が持つ教育旅行の適地としてポテンシャルは高い」と期待する。
同日夜には市内ホテルでYVBや日本旅行八重山会(親盛一功会長)、郡内の観光事業所の担当者などが参加して歓迎セレモニーと意見交換会が行われ、八重山教育旅行誘致委員会の兼島委員長は「今回の研修で新たな意見を出してもらい、来年につなげたい」と話し、中山市長は「各島々の文化や伝統芸能は魅力。子どもたちが感動して今後の財産になるような教育旅行をつくってほしい」と呼びかけた。
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