野嵩樹さんが最優秀賞 どぅなんスンカニ大会
4年ぶりに開催
与那国を代表する叙情歌「古謡・スンカニ」を競演する「2016年度どぅなんスンカニ大会」(実行委員会主催)が19日夜、4年ぶりにディディ与那国交流館で行われ、島内外から8人が出場、情感を込めて熱唱した。審査の結果、野嵩樹さん(46)=石垣市=が最優秀賞、青野雅人さん(38)=与那国町=と与那覇桂子さん(33)=同=が優秀賞に輝いた。池田美南さん(14)が奨励賞、前外間清己さん(14)=いずれも与那国町=が努力賞に選ばれた。
大会は「どぅなんスンカニ」を後世に継承し発展させようと開かれている。2013年の13回大会以降、台風襲来などで中止を余儀なくされていた。会場には大勢の町民が訪れ、思いのこもった歌声に聴き入った。
歌唱の部には神戸市や石垣からも参加。14歳から46歳までの歌い手が情緒豊かに歌い上げた。 最優秀賞の野嵩さんは「初めての挑戦でまさかと思った。方言の練熟に励みたい」と喜んだ。
玉城孝審査委員長は講評で「息継ぎに難がある。歌詞の意味や背景を考えてほしい。歌い方が硬いのでもう少し弾力性に富んで」と要望した。
審査の合間には、ゲストの宮良康正さん(与那国出身)がスンカニとションカネーの由来や違いを説明、「どぅなんスンカニ」を切々と歌い上げた。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。