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山田君「フナムシ研究」、市内3中学「水環境調査」

「フナムシの研究」で沖縄県知事賞に選ばれた山田貴志君=18日午前、浦添市民体育館

「フナムシの研究」で沖縄県知事賞に選ばれた山田貴志君=18日午前、浦添市民体育館

「石垣島名蔵川水系の水質とそこに生息する生物調査 Since 2014」で沖縄県知事賞に選ばれた丸山葵、野里怜生君、大江ひかる、冨永万結実さんと最優秀指導者賞の内原徹教諭(右から)=18日午前、浦添市民体育館

生物探究に最高賞 沖縄青少年科学作品展 表彰式で成果発表

 【浦添】「飛びだせ 君の探究心!」をテーマに県内の小中高校、アメリカンスクールの子どもたちの研究成果を発表する第39回沖縄青少年科学作品展(沖縄電力主催)の表彰式が18日、浦添市民体育館であり、平真小学校の山田貴志君の「フナムシの研究」と崎枝、石垣第二、名蔵の3中学校の生徒12人でつくる八重山水環境調査プロジェクトチームによる「石垣島名蔵川水系の水質とそこに生息する生物調査Since 2014」が最高賞の県知事賞に輝くなど八重山から九つの作品と優秀指導者が表彰された。県知事賞の両研究は、会場内特設舞台の巨大スクリーンを使い発表された。

 同作品展は19日までの2日間、同体育館で開かれ、物理、化学、生物、地学、産業の分野から129作品が展示される。

 山田君は、父親に教えてもらった「フナムシは海に住むが水が嫌い」という意外な情報に興味を持ち研究。フナムシを飼育しながら生態などを調査。実験と緻密な観察を積み重ねた結果、一度方向転換すると次はその反対方向へ進む傾向が現れる「交替性転向反応」の発見や人間のサイズだったらウサイン・ボルトより速く走れることなど、比較する視点や計算された方法が認められたほか、フナムシの疲れやすさまで深く掘り下げていることが評価された。

 八重山水環境|は、名蔵川水系の水質や生息する生物の分布を調査。2014年から継続してモニタリングし、人間の営みがそこに生息する動植物に与える影響を研究。水系保全に向けた基礎研究としての意識・目的が評価されるとともに、3中学の枠を超えた活動の先進性が注目された。

 また、調査過程で見つかったミネイサワガニやコナカハグロトンボなど4種は、日本陸水学会により石垣島と西表島にしか生息しない固有種と認められた。

 昨年も沖縄電力社長賞に選ばれた山田君は「すごい能力をもっているところが好き。次は、フナムシの体の色が変わることを研究したい」、八重山水環境|のリーダーを務める野里怜生君(崎枝中3年)は「自然が相手なのとあまり調査されていない分野なので文献が少なくて苦労した。これをきっかけに自然との共存を考えていければ」と話した。

 八重山水環境|の研究を指導し、優秀指導者賞に選ばれた内原徹教諭は「環境保全など子どもたちと考えていくいい機会になる。地域の方にも八重山の自然に目を向けてもらえたらと思う」と環境保全の広がりに期待した。

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