昨年12月過去最高1.55倍 求人あるが求職者減少
- 2017年02月07日
- 社会・経済
八重山公共職業安定所(仲程通助所長)管内の有効求人倍率が昨年10~12月期で前年同期を0.29ポイント上回る過去最高の1.46倍となった。1倍を超えるのは2016年12月から25カ月連続。このうち12月の単月期は1.55倍で最高値を記録した。仲程所長は「求人に対して求職者が減少していることが有効求人倍率を押し上げている。大手ホテルの開業などで雇用の受け皿が拡大しているが、労働力は縮小しており、求人が飽和状態にある」と危機感を募らせている。
10~12月期の月間有効求人数は平均1129人(前年同期比7.8%増)、月間有効求職者数は同771人(同13.9%減)。新規求人数が前年同期比111人(9.9%)増の1229人(月平均410人)に対し、新規求職者申込件数は同68件(11.1%)減の547件(同182件)だった。
求人の主要産業別では、宿泊・飲食サービス業が前年同期比165人(55.7%)増の451人、卸売り・小売業が58人(71.6%)増の139人、製造業が51人(94.4%)増の105人、建設業が20人(100%)増の40人となった。
南ぬ島石垣空港開港以降、好調な観光を背景に各産業に雇用効果が波及、相次ぐ飲食店の新規出店や宿泊施設の新設などで求人数が高止まりの状態にある一方、新規求職者数は2011年度から減少を続け、これに伴って労働市場が縮小している。
仲程所長は「県内でも八重山は求職者数の減少が著しい。郡内の労働力には限りがあり、人手不足が業界の機会損失を生んでいる。女性雇用の条件改善や外国人労働力が求められる。国や県、団体と連携した求職者の掘り起こしが必要」と指摘している。
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