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立春をすぎ桜の時節。ことしはさほど冷え

 立春をすぎ桜の時節。ことしはさほど冷え込みが厳しくなく、満開となる木は少ないか▼まちや村々の民家の庭で咲く樹齢30年以上40年前後の桜の木は昭和の末頃、時の内原市長の施策で毎年、市民に無償配布された苗木が成長した「英郎さんの桜」のはずだ。市民の心に花を咲かせようと普及につとめ、喜ばれた▼新空港や大型公共事業などを強力に進めたワンマン市長のイメージが強いが、保革を超えた人脈と包容力で親しまれた。人情こまやかな気配り、目配りの人でもあった。その施策の一つが桜である。低予算、決して目立たず派手さもないが、十数年後に花ほころべば市民が笑顔になり、まちや村々を美しく彩る▼昭和50年代前半から10年近く。全体では千本を超えたのではないか。当初は市の苗畑で種苗生産したが間に合わず、名護市との緑化交流で苗木を譲り受けて配布を続けた。名護へはお返しにイヌマキ苗木を提供した▼もちろん英郎さんにも失策はある。毀誉褒貶(きよほうへん)は政治家の常。でも、思う。政治とは将来を見据えて種子をまき続けることかも知れない▼税金を市民の笑顔のために使い、未来のために投資する。これが正しい税の使い方だ。ひるがえって現代。一括交付金事業のあれこれの、なんと薄っぺらで市民不在なことか。(慶田盛伸)

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