旧空港跡地 15年度以降60発の不発弾 いまだに32発が保管状態
- 2017年01月24日
- 政治・行政
2月1日~3日間 現地で14発を安全化処理
戦時中、旧海軍飛行場として使用されていた石垣空港跡地で、県空港アクセス道路整備事業が始まった2015年度以降にみつかった不発弾が60発に達していることが石垣市のまとめで分かった。市防災危機管理室によると、これまで3度処理を行っているが、今なお32発が現地での処理あるいは保管庫への搬送を待っている状態。このうち14発について市は2月1日から3日間、現地で安全化処理を行う予定だ。
空港跡地ではアクセス道路のほか、新県立八重山病院の建設が進められており、石垣市役所の新庁舎建設も2017年度から始まる予定になっていることから、今後も不発弾が発見される可能性が高い。
今回処理されるのは250㌔爆弾5発と50㌔爆弾9発。跡地内の処理壕(ごう)を2カ所で設け、3日間かけて処理する。このうち1日に行われる250㌔爆弾3発の処理では、半径283㍍範囲内にある6、7世帯が避難対象となる。2日以降は旧空港の真ん中よりに処理壕が設けられているため、避難対象世帯はない。
処理は3日間とも午後9時から。1日の処理では、信管が一つしかないため、順調にいけば早めに終了する見込みという。
99世帯218人避難対象となった昨年11月の不発弾処理では、一部の住民の理解が得られずに避難完了が難航、処理開始時間が42分遅れた経緯があることから、市は今回の処理を前に周知と協力依頼を徹底する考え。残りの不発弾処理については、夜間の避難を回避するため日中にできないか関係機関と調整している。
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