「活動の輪広げたい」 海Loveネットワーク
ボランティアで定期的に海岸清掃を続けている民間団体「海Loveネットワーク」が5日午前、米原海岸でことし初めてのビーチクリーンを行った。漂着ごみ問題に関心を持ってもらおうと海辺の環境保全に取り組む活動はことしで9年目を迎え、事務局の中川久美子さんは「多くの人の目に付く取り組みにしたい。ごみ拾いを自ら行うなど、アクションを起こせる人の輪を広げていきたい」と意欲を示した。
この日の活動は、子どもから大人まで20人が参加。約1時間30分の活動で浜辺に漂着したペットボトルや発泡スチロール、割れた瓶など25袋、ごみ袋に収まらない大きなブイなど漁具28個を拾い集めた。
同団体は、毎月5日を「海Loveビーチクリーンの日」と定めて定期的な海岸清掃を行っている。多くの観光客が集う同海岸を中心に島内各地の浜辺で活動している。
同海岸では、ウミガメの産卵場所が増えるなどの変化もみられたという。近くでマリンレジャー業を営みながら水難事故の未然防止に向けた見守り活動を続けている花城康志さんは「(ウミガメの)産卵場所がどんどん多くなってきている。今まで通り清掃活動を続けていきたい」と話していた。
初めて活動に参加したという野國未莉(いまり)さん(新川小2年)は「ポイ捨てしないことが大切だ」と話し、父親の昌樹さんは「短時間で結構なごみが集まってびっくりした」と語った。
中川さんは「海は大切な観光資源。中には、ごみで足の踏み場がない海岸もあり、集落だけの清掃活動では対応できていないところもある。石垣島全体での取り組みにしていきたい」と話していた。
同団体の今後の予定などはホームページ(http://umilovelove.com/)で確認できる。
関連するニュース
- ペットボトル1万3300本回収 18年の活動実績まとめ 2019/01/08