再整備構想案まとまる 市中央運動公園
石垣市は17日までに、中央運動公園の再整備基本構想案をまとめた。陸上競技場スタンドやプールなど老朽化施設の建て替え、時計台広場の駐車場化や多目的広場の拡大、避難施設の整備など利用頻度の低い空間の有効利用、バリアフリー化やサイン整備など誰もが使いやすい施設の整備方針を盛り込んでいる。本年度で構想を策定し、次年度以降、基本構想に基づき具体的な計画の策定、設計業務を進め、おおむね10年をメドに完了を目指すとしている。
公園内には各種競技に対応する施設が完備されているが、1981年完成の陸上競技場、1987年設置のプールなどが老朽化しているほか、バリアフリーへの対応、案内板、各施設での日射対策、低利用空間、駐車場など課題が山積している。さらに、メートル表示のあるウオーキング・ジョギングコース、クライミング施設など新たな要望も上がっている。
このため、市は各種団体へのアンケート結果などを踏まえ、再整備の方向性として▽八重山圏のスポーツ振興の中心的施設▽市民が気軽に利用できる健康づくりの拠点・集い憩える癒やしの空間▽快適な環境を備えたスポーツ交流施設▽災害時に安心して避難ができる防災施設—を掲げた。
プールの建て替えでは室内温水プール、公園内低利用空間への移設を検討。市民ニーズとしてアーチェリー場、弓道場なども上がっていることから、具体的な施設内容については引き続き検討する。観戦者に配慮した日射対策、ウオーキングの合間に休憩できる木陰の創出なども課題に挙げた。防災拠点としての機能強化を図るため備蓄倉庫、マンホールトイレの設置、円滑な避難経路の確保なども必要としている。
基本構想案は12月からパブリックコメント(市民意見募集)を実施中で、来年1月11日まで受け付ける。詳細は市のホームページか都市建設課(83ー4207)。
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