キック王者、廣虎凱旋
キックボクシングの世界チャンピオンとなった石垣市大浜出身の廣虎選手(33)=本名・根間裕人=が16日、凱旋(がいせん)帰島し、市役所で中山義隆市長に世界戦の報告を行った。廣虎選手は11月27日に沖縄市で行われたISKA世界ライトミドル級タイトルマッチで王者のウィルフレッド・マーティン選手(フランス)を2-1の判定で破り、沖縄初のキックボクシング世界チャンピオンとなった。
市役所では大勢の職員らが廣虎選手を拍手で出迎え。肩からチャンピオンベルトを掛けた廣虎選手は少し照れながらも、ガッツポーズで職員らの写真撮影に応じた。
自身4度目の挑戦で世界タイトルを奪取した廣虎選手は「何よりもチャンピオンになって帰ってこれたことがうれしい。ほっとしている」と報告。
中山市長は「ついにやったという思い。後輩たちの大きな目標となって、これからも頑張ってほしい」と祝福した。
■「応援が力に」「どんな環境でも世界は取れる」
【一問一答】
▽世界チャンピオンになった感想
目指していた夢がかなって本当に幸せ者だと思う。応援してくれた方のおかげ。沖縄出身でキックボクシングの世界チャンピオンは初めて。沖縄でもっとキックを広めていきたい。
▽一度負けている相手だったが
勝つイメージはまったくなく、正直に言えば対戦するのも怖かった。しかし何度パンチをもらっても倒れても諦めずに向かっていこうと決めていた。
▽勝つイメージのない中での勝因は
接戦で後半は疲れ切っていたが、会場の廣虎コールが後押ししてくれた。最後までみんなの応援が力になった。
▽後輩たちに向けて
どんな環境でも世界を目指すことはできるし、取ることもできる。しっかり自分と向き合って頑張ってほしい。
▽今後の目標は
具志堅用高さんのようにたくさん防衛する自信はないが、自分のできることを一つ一つやっていきたい。
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