鳩間島留学施設の整備を 公民館が竹富町に要求
18年度、児童生徒受け入れ目指す 町、支援方針を示す
鳩間公民館の通事建次館長らが1日午後、竹富町役場を訪れ、鳩間島で学習を希望する児童生徒の生活拠点とする鳩間島留学施設(仮称)の整備を求めた。昨年から留学制度の導入に向け取り組みを進めている町は、12月議会に設計費と土地取得費を含めた補正予算案を上程する。制度の具体的な内容と施設の運営方法は町と地元住民が今後、協議して固めていく方針。制度による児童生徒の受け入れ開始は2018年度を目指している。
制度は、鳩間島での短期留学について定めるもので、児童生徒は同施設から同校に通う。留学期間は1年を原則に毎年4~8人を確保したい方針。同島で出張授業や清掃活動などを定期的に行っている早稲田大学離島交流プロジェクトの支援も受ける考えだ。
町は、昨年7月に教育委員会が制度を取り入れている座間味村の慶留間島を視察。ことし10月には鳩間島で住民説明会を開き、住民側も制度の導入を求めていた。
これまで同島は、学校存続に向け児童生徒を一時的に預かる里親制度を活用してきたが、近年は子どもたちを受け入れる住民の高齢化が課題となっている。
学校存続に向け、通事館長は「われわれも努力するが、町も率先して協力をお願いしたい」と述べ、西大舛髙旬町長は深い理解を示しながら「喫緊の最重要課題。少子化、高齢化にしっかりと対応し、支援していきたい」と語った。
他にも同公民館は、鳩間|上原航路の拡充、消防ポンプ格納庫の移設整備を求めた。
要請には、通事館長ら役員3人が同席。各要請項目について担当課長と意見を交わした。
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