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「場所選ばない農業できる」 ICT利活用の可能性探る

「離島農業におけるICT利活用の可能性」をテーマに意見を交わすパネリストたち=9日午後、市民会館中ホール

「離島農業におけるICT利活用の可能性」をテーマに意見を交わすパネリストたち=9日午後、市民会館中ホール

沖縄県シンポ 講演や先進事例を紹介

 第5回沖縄離島ICTシンポジウム(県企画部地域・離島課主催)が9日午後、石垣市民会館中ホールであり、講演や先進事例の紹介、パネルディスカッションなどを通して、参加者が離島農業に役立つICTの利活用の可能性を探った。

 パネルディスカッションでは平良英三氏(琉球大学農学部准教授)がコーディネーターを務め、山田慎也氏(琉球インタラクティブ㈱デジタルプランニング局長)、吉岡博氏(ジュールシステム㈱代表取締役)、木田久喜氏(㈱本田屋商店アグリ事業部統括責任者)、金城哲浩氏(フルーツ園金城代表者)のパネリスト4人が「離島農業におけるICT利活用の可能性」をテーマに意見を交わした。

 ウェブ制作やマーケティングなどを手がける山田氏は「ICT活用はあくまで手法の一つ。農家やメーカー、行政、ウェブに特化したノウハウを持つパートナーなど、みんなで取り組むことで成功のビジネスモデルを作っていける。そういう意味で市のふるさと納税は有効に活用できる」と提案。

 エクセルなどを活用した経営改善を行っている吉岡氏は「ICTを使うことで事業自体の継続や新たな雇用の創出が期待できる。新しい農業ビジネスの形が離島でできる可能性は非常に高いと感じる。ICTをもっと身近なものととらえてほしい」と呼び掛けた。

 植物工場事業を行っている木田氏は「農業に関してはデータが明らかに不足している。ICTはアウトプットではなくインプットに利用していくべきだ。データが蓄積されればより効率的な農業、場所を選ばない農業ができる」と指摘した。

 マンゴー農家の金城氏は「中元でマンゴーを送るという習慣が近い将来なくなるかもしれない。若い層を主として考える際にICTの活用は必要だと思う。今まで培ってきた栽培技術やノウハウのデータを蓄積することの大切さも感じた」と語った。

 平良氏は「生産、販売の両面を“見える化”することは後継者に対しても重要で、離島農業にICTは不可欠といえる。“見える化”をうまく活用し、応用していくことで離島農業を有利に生かせる」と結んだ。

 ディスカッションに先立ち、沖縄総合通信事務所の藤本昌彦所長が「農業×ICT 総務省の取り組み」、大阪府立大学の池田英男名誉教授が「農業への先進ICT活用事例と低コスト植物工場(グリンハウス)生産について」の演題で講演したほか、ブルームーンパートナーズ㈱の担当者が先進事例の調査報告を行った。

  • タグ: 沖縄離島ICTシンポジウム
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