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仕事中の一瞬の出来事、発見者はさぞや肝を…

 仕事中の一瞬の出来事、発見者はさぞや肝を冷やしたことだろう▼市内大川の「ゆいロード」の雨水管整備工事現場で、沖縄戦で投下された250㌔不発弾が見つかり、戦争の後遺症がまだ市民生活の上に重くのしかかっている現実を、実感した人も多いのではないだろうか▼発見は作業員が重機で地中2㍍付近を掘削中に、砂と一緒にズルッと滑り落ちてきたという。もし、まともに不発弾に力を加えていたらどうなっていたのか、考えただけでもゾッとする▼本島では過去に不発弾による悲しい事故が起きている。1974年3月、那覇市小禄の聖マタイ幼稚園の排水溝工事現場でパイルが不発弾を打って大爆発が起こり、3歳の女子や作業員など4人が死亡している▼当時の新聞は「人も車も吹っ飛ぶ」「一瞬!地獄と化す現場」の大見出しで事故の悲惨さを報じた。また、2009年には、糸満市で重機が不発弾に接触して爆発。男性作業員が重傷を負った事故が記憶に新しい▼県内で不発弾が発見されるたびに戦争体験者にとっては、それぞれに重苦しい過去の体験がよみがえり、悲惨な沖縄戦の傷痕の深さを思わずにはいられない。戦後71年を経てもいまなお突然、地中から姿を現す物言わぬ鉄のかたまりは、私たちに何を訴えているのか。しっかりと考えたい。(鬚川修)

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