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やいまぴとぅ大会開幕 学力向上でシンポ 島内外で活躍6人

地域の行事や活動を通して人材育成を重視する意見が相次いだシンポジウム=5日午後、市民会館中ホール

地域の行事や活動を通して人材育成を重視する意見が相次いだシンポジウム=5日午後、市民会館中ホール

「確かな学力を育む 豊かなつながり」と題して基調講演を行う前新健氏=5日午後、市民会館中ホール

人材育成の重要性指摘 石垣島まつりと同時開催

 全国各地の八重山出身者が3年に1度集う2016全国のやいまぴとぅ大会(八重山3市町など主催)は5日、第52回石垣島まつり(石垣市主催)に合わせて開幕した。多くの郷友らが帰省しており、7日までの3日間にわたるイベントを通して、八重山への思いを語り合い、ネットワークづくりなどについて話し合う。

 初日は市民会館中ホールでシンポジウム「八重山の学力向上/語ろう若者~八重山への思い~」が開かれ、島内外で活躍する若者ら6人のパネリストからは、芸能や文化活動など地域行事を通した人材育成の重要性を指摘する意見が相次いだ。

 市青年団協議会長の大濵俊晴さん(30)は「青年会活動を通して地域とのつながりができた。子どもたちも見ており、学力向上の意欲も引き出すことができるのではないか。地域行事を通して後輩を育てていきたい」と決意。

 竹富町青年団協議会長の大浜一将さん(28)は「地域行事で人前であいさつしたりしたことが武器となった。島で育った人は生きていく力が強いと思う。今後は若い人たちが島に戻ってきても働ける仕事をつくっていきたい」と夢を語った。

 与那国町青年団協議会長の外間守一郎さん(37)は「小さい与那国だと、必ず学級の級長なる。目立てるし、場慣れにもなる。自分は自宅から職場まで車で行くが、ブレーキを5回しか踏まない。これが幸せ。小さい幸せを感じることが活力になる」と話した。

 書道家で沖縄尚学高校教諭の新川出身2世、豊平美奈子さん(47)=豊見城市=は「学力とは知的探求心。ベースは家庭、地域。学校は、地域の協力がないと成り立たない」と強調したほか、「外国語を学ぶことは、コミュニケーション能力を高めることになる。台湾への留学制度をぜひ成功させてほしい。私も協力する」と述べた。

 児童指導員をしながら音楽活動をしている白保出身の横目大翔さん(29)=埼玉県=「今では島にいながら仕事ができる。グローバル化が進んでいる。島がもっとグローバルになってもらいたい」と要望した。

 「八重山広め隊」として活動する中根孝夫さん(36)=岡崎市=は「八重山の一番の魅力は自然、文化、伝統の美しさ。今以上に美しい島、きれいな島であってほしい」と願った。

 司会を務めた、小浜島出身の平田大一さん(47)は「島にいる間にどれだけ感動体験を与えることができるか。島を出たときに、これが誇りになる。その種の芽が出て新しい島の人材になる。若い島人が新しい八重山をつくっていける」と締めくくった。

■シンポ基調講演「家庭・地域力、学力育む」

 前新氏 環境づくり提起

 やえやまぴとぅ大会のシンポジウムでは、竹富島出身で未来高校沖縄学習センター長の前新健氏(64)が「確かな学力を育む 豊かなつながり」と題して基調講演を行った。確かな学力のためには、子どもたち自身の努力や教員の指導力のほか、家庭力と地域力が重要だと指摘し、「キーワードは協働・つながり。みんなで取り組むことが大事だ」とした。

 前新氏は、全国トップクラスの沖縄の高校野球に学ぶ学力向上対策として▽生徒自身の努力▽教師の指導力の向上▽模試などへのチャレンジ▽暑さ対策など学習環境の充実▽小中学校のレベルアップ▽保護者や同窓会の支援|を挙げ、「プラスアルファとして学習合宿、マラソン学習など学校独自の取り組みをしてもらいたい」と要望。

 「教育の道は、家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、世間の教えで実がなる」と埼玉県で明治時代から伝わる「家庭心得」を紹介、「まず家庭で根っこを育むこと、基本的生活習慣を身に付けること、家族のコミュニケーションを大切にすること。家庭で学習したくなる環境をつくり、プラスアルファとして家族のルール(家訓)をつくってはどうか」と提起した。

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