船舶に焦点 平和考える あすから戦争企画展
- 2016年10月28日
- 地域・教育
平和祈念館
八重山平和祈念館(名城政広館長)が企画するパネル展「沖縄の戦時船舶と尖閣列島戦時遭難事件」が29日から同館第2展示室で始まる。八重山の各島々を結ぶ重要な役割を持ち、戦時下では戦闘の一端を担ってきた「船舶」に初めて焦点を当て、その背景から平和についての考えを深めてもらおうというもの。入場は無料。11月27日まで開かれる。
毎年6月と11月に開かれている企画展の一つ。第1部「戦前・戦中・戦後の船舶」、第2部「沖縄近海で犠牲になった戦時遭難船舶」、第3部「尖閣列島戦時遭難事件」の全3部で構成する。
攻撃を受ける貨物船の様子や出征兵士を見送る港の風景、石垣港の木造桟橋、市内で船の部品を製造していた鉄工所などの写真や資料、当時の新聞記事など約180点を展示する。
同事件で被害に遭った疎開船を含め、県内の戦時遭難船舶は26隻あり、「対馬丸事件」についても紹介する。
同館主査の川上剛司さんは「広い世代に理解しやすい内容の展示になっている」と述べ、多数の来場を呼び掛けている。
開館時間は午前9時から午後5時。月曜日は休館。
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