過去最高の77万2千円余 素牛不足で高値傾向
- 2016年10月18日
- 社会・経済
八重山家畜市場子牛平均価格 最高値は繁殖用の約108万円
八重山家畜市場の10月セリが13、14の両日行われ、子牛の平均価格は77万2390円となり、9月の黒島家畜市場での平均価格77万1441円を超え、過去最高を記録した。全国的な素牛不足で高値傾向が続いているが、関係者によると、年末年始は需要が高まるため、セリ値がさらに上昇する可能性があるという。
10月セリでは618頭が取引され、総売り上げは4億7733万円。最高価格は雄が106万560円で父・北福波、祖父・百合茂の系統、雌は108万4320円で父・芳之国、祖父・安福久だった。雌は繁殖用として購入された。
八重山、黒島両市場はことし1月、68万円、70万円のセリ値をつけてスタート。7月に落ち込んだが、両市場ともその後、70万円台に乗った。
八重山では10月までのセリで6794頭、奇数月にセリを行う黒島では9月までに638頭が取引され、売上総額はそれぞれ48億2555万円、4億6476万円に達している。最高価格は八重山で141万円(雌)、黒島で107万円(雄)。
今後も続くとみられている高値傾向に繁殖農家の一人は「東京オリンピックまでは続くのではないか」と話す。別の農家は「これだけ高いと、市の補助があっても肥育に回す牛が少なくなるのではないか」と懸念も示した。
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