幼稚園5人未満は休園 石垣市教委
次年度から適用 管理規則の一部改正
石垣市教育委員会(石垣安志教育長、委員5人)は26日午後、市教委で開いた第5回定例会で、市立幼稚園管理規則を一部改正し、申し込みが5人未満の幼稚園を休園とすることを承認した。次年度から適用される。同規則では1学級の園児定数について、下限値を新たに追加し、5人以上35人以下に改正。現在、ひらくぼ、かわはら、なぐらの3園が5人未満となっている。
市教委学務課によると、集団で学びながら成長する幼稚園教育の観点から、過少規模での教育について以前から「環境としてよくない」との指摘があったほか、幼稚園教育に携わる人材の不足が改正の主な理由という。
一度休園になっても、5人以上の申し込みがあれば復活もあり得ることから、同課は「廃園ではなく、あくまで休園」と強調した。
市教委は、9月22日に開く次年度の入園説明会で、申し込みが5人未満の園の保護者に休園になる旨の案内を出し、対象地域に出向いて理由を伝える考え。
定例会では、委員から「質の高い教育という点では進めてもらいたいが、対象地域の方たちに実情や理由を丁寧に説明することが重要」「負担を強いられる保護者に対し、例えばスクールバスを使って送迎するなど、行政ができるサービスについて考えていく必要がある」などの意見が上がった。
定例会では「市いじめ問題対策連絡協議会」の委員12人の委嘱も承認された。委員の任期はことし10月1日から2018年9月30日までの2年間。
10月上旬に1回目の会議を計画している。
委員は次の各氏。
桃原修、石垣幸子、大道夏代、黒島健、大城進、佐和田ゆかり、小浜美佐子、松門建志、屋嘉宗浩、城所望、大得英信、入嵩西義晴、丸山さい子、石垣収一、平良秀之
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