島挙げてムシャーマ 郷友や観光客多数来島
旧盆恒例行事 住民総出で「道サネー」
【波照間】豊作豊漁祈願と先祖供養を目的に毎年、旧盆の中日に行われる波照間島の「ムシャーマ」が16日、波照間公民館を主会場に開かれ、三つの組の住民らがミルクや踊り、狂言、獅子舞などを披露。天候にも恵まれ、会場には地域住民や郷友、観光客ら多数が詰め掛け、島は終日盛り上がった。
行列は午前9時過ぎに前、西、東の各組がミルクを先頭に祭り主会場の公民館まで練り歩く「道サネー」(仮装行列)からスタート。
会場に到着すると、各組が棒や太鼓を披露。引き続き参加者や公民館役員らが大きな輪を作り、ニンブチャー(念仏踊り)を踊った。
午後からは、前、西、東の順で、公民館広場特設舞台で、八重山舞踊や狂言などを演じた。
前組の「一番コンギ(狂言)」では、上から命令された農作業の風景を面白おかしく表現。複数の男たちが波照間方言を話しながら滑稽な動きをみせると、来賓席から声援が飛ぶなど、会場を沸かせた。
この後は、広場で獅子棒、獅子舞が演じられ、午後4時過ぎに各組が帰りの「道サネー」を行った。
石垣在波照間郷友会の島尻正矩(まさのり)会長は「ムシャーマは波照間島最大のイベントで、私たちが連帯するよい機会」と話した。
東迎一博公民館長は、この日の明け方や舞台発表前に降ったにわか雨に触れ、「恵みをもたらすゆがふ雨で、(ことしは少雨傾向なので)先祖に思いが通じたのでは」と喜んだ。
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