2人の勇姿に大声援 両選手の親類宅
- 2016年08月08日
- 地域・教育
「勇姿に感動した」「よく止めてくれた」。日本の反対側にあるリオの地で6日、小さな石垣島で生まれた新城幸也、棚村克行の若者が大活躍した。ブラジルとの時差は12時間。両選手の親類宅では、辺りが静まりかえる未明から明け方にかけても熱気ムンムン、応援を続けた。世界を相手に果敢に挑む2人の勇姿に眠気も吹っ飛んだ。
■最高のプレゼント
新城さん宅では午後9時前から20人以上の人たちが集まり、2度目の五輪出場を祝う宴会の様相。寝ぼけ眼をこすりながら、ネットのライブ映像に見入り、カメラが新城の姿を映し出すと歓声が上がった。午前4時すぎ、6時間19分43秒でゴールした新城と長旅を共にした。
「何位でゴールしたか分からないが、バンザーイ」。ゴール直後、後援会の平田勝男会長のかけ声で完走を祝して万歳三唱。27位と結果が画面に表示されると、大きな拍手がわき起こった。
「ホッとした。落車が多い中、ゴールしてくれてありがとうと言いたい。最高のプレゼントです」。母親のるみ子さん(57)は目を真っ赤に。
父親の貞美さん(61)は「厳しいコースだったが、目いっぱい頑張ってくれた。日本代表として、ケガを乗り越えて結果を残してくれた。よく頑張った」とたたえ、「本人は東京五輪にも絶対出場すると言っており、頑張ってくれると思う」と期待した。
平田会長は「小さな石垣島の若者が世界に挑戦する姿に感動した。夢のようだった。スポーツをする他の子どもたちの励みになる」と感激の様子。新城が帰省する11月に「祝賀会」を開く予定だ。
■次につながる
棚村が守護神を務める水球男子日本は、第3ピリオド終了時点で7|4と3点リード。最終ピリオドで4点を奪われて逆転されたが、棚村は最小の得失点差に抑えた。
初戦の時間帯に棚村の両親らは現地に向かう途上にあり、応援できなかったというが、生まれ島では叔父や叔母らが自宅でテレビ観戦。
叔父の高那真清さん(56)=石垣=は「勝ってくれるのではないかとわくわく、ひやひやした。最後に逆転されたのは残念だが、次のステップ、弾みになる試合だった。克行はシュートを相当止めていた。彼の力がなければ差がついていたのではないか」とたたえた。
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