陸自配備に反対 平和実現
- 2016年07月12日
- 政治・行政
【那覇】第24回参院選沖縄選挙区(改選1議席)で初当選を果たした伊波洋一氏(64)は当選から一夜明けた11日午前、八重山毎日新聞社など報道各社のインタビューに応じ、「県民の思いを受け、国政の場で選挙中訴えたことに頑張っていきたい。国政は初めてなので、離島を含めた沖縄の課題に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
10万票余の大差に
安倍政権が沖縄県民の声を聞かない態度。辺野古新基地建設の県民の怒り。翁長知事を誕生させた県民が、政府ではなくて翁長知事が主導している自ら未来を切り開こうとする思いへの共感だと思っている。
離島振興策は
選挙中、石垣島や西表島を訪れたが、サトウキビや畜産業など離島経済全体を育成する仕組みをつくる必要がある。
選挙戦でも訴えたが、TPPに反対するとともに、これまで以上の支援策に取り組んでいく。航空運賃など離島のさまざまな格差解消にも取り組む。
離島の子育て
沖縄全体で待機児童が多い。保育所や認可保育園の増設をしっかりやることが大切。子どもたちについては、地方紙で「15の春」が特集されたように離島が持つハンディを県全体で支える仕組みが必要だ。
県政の課題でもあるが、国もしっかり支える仕組みをつくっていきたい。また、奨学金制度は支給型が活用できるよう取り組みたい。
自衛隊配備問題
自衛隊配備は、先島を守るためではない。米軍の対中国戦略に自衛隊を巻き込む仕組みなので反対だ。それぞれの島での戦闘を前提に有事部隊が配備される。いざというときには、島内全体に部隊が散り、隠れながらのゲリラ戦をやる想定だ。戦争ではなく平和的な外交で対中国との平和を実現することが沖縄にとって大事だ。自衛隊配備には強く反対していく。
尖閣諸島周辺の中国の領海侵犯
琉球王国450年間、中国と正式な国交を結んで大貿易をしてきた。歴史的には極めて中国とは深い関係にある。そのことを私たちは認識し、沖縄の側から日中の仲を取り持つことを翁長知事に提言したい。
領海侵犯は海保が対応し、粛々と警備をしていると聞いている。本土の方は、尖閣で緊張があってそのことが危機のように理解しているが、話し合いの解決へ向けていく流れを沖縄の側からつくれると思う。確かに領海問題はあるが、そういう流れをつくることができると思う。
八重山の有権者へ
八重山には素晴らしい自然がある。沖縄の観光産業の大きな宝だ。この宝を守りながら沖縄全体の観光産業の振興につなげていきたい。併せて、八重山はサトウキビやマンゴー、畜産を含めて沖縄のなかでも農水産業がしっかりしている。そういったものを育成できるよう取り組む。自分の島が誇りになるような支援を国政の場から取り組み、翁長県政とつくり上げたい。
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