【参院選】「四度、民意が示された」 全国でも第一号と歓喜
- 2016年07月11日
- 政治・行政
伊波選対八重山事務所
「四度、民意が示された。政府は断念すべきだ」。米軍普天間飛行場の辺野古移設問題を最大の争点とした県議選沖縄選挙区。辺野古移設反対を掲げた伊波洋一氏の勝利に、真栄里公園北の「ひやみかち・うまんちゅの会」石垣・竹富支部の選対事務所は喜びに沸き、政府に辺野古断念を突きつけた。自衛隊配備計画が争点となった石垣市では、島尻安伊子氏に敗れたものの連戦連勝の自公と互角に渡り合い、「次につながる」と前向きに受け止めた。
「伊波氏に当選確実が出ました」。午後8時の投票終了とほぼ当時にNHKが速報を出すと、事務所は、11人と集まりもまばらだったが、爆発したかのように歓喜に包まれた。
「一発で出た。全国でも一号だ」と驚き、拍手をし、握手をして喜びを分かち合った。祝勝ムードに包まれる中、「後はここでの得票状況だ」と石垣市の開票作業を待ち、島尻氏に297票差及ばなかったものの、「明るい兆しがみえた」と前向きにとらえる声が出た。
選対支部長の次呂久成崇県議は「県民の意志、オール沖縄の声があらためて出た。県民の声を国政に届けてもらおう。県議選で分裂した後、まだ一つになりきれていない中で拮抗(きっこう)したことは次につながる」と手応えを感じた様子。
支部共同代表の高嶺善伸前県議は「民主主義の基本である選挙の結果を真摯(しんし)に受け止め、辺野古を断念すべきだ」と要求。「石垣市で島尻氏の票が伸びなかったのは、右傾化の傾向に立ち止まって考える人が出てきたのかなと思う。自衛隊のミサイル基地反対運動につなげることができる」と話した。
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