【参院選】島尻氏と伊波氏激戦 陣営内部に不安抱え最終盤
自民現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)=公明、維新推薦=と無所属新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)が激しく争っている参院選沖縄選挙区(改選1議席)は10日の投開票まで2日と迫っているが、両陣営の八重山地区選対事務所はそれぞれ内部の分裂などから選挙態勢に不安を抱えたまま最終盤を迎えており、投票率や得票数に影響が出ないか懸念されている。
2013年の前回選挙では、革新系の糸数慶子氏が自民公認の安里政晃氏に勝利したが、八重山地区では、安里氏が1万632票を獲得して糸数氏の8746票を上回り、自公体制の強さが目立った。
島尻陣営は今回、1万1000票を目標に設定しているが、6月5日の県議選では砂川利勝氏の得票が1万票を割り込むなど不安材料を抱える。加えて、6月定例市議会で自衛隊配備推進請願の採決をめぐって自民党石垣市支部が対立。支部を脱退した議員が別に事務所を構え、選対本部とは一線を画している。
革新系は、2人が立候補した県議選で次呂久成崇氏と前津究氏合わせて1万3500票余を得票。明るい兆しをみせたが、前津陣営は伊波支持を確認しているものの組織的な動きをしておらず、分裂選挙の影響が残る。参院選は、次呂久陣営中心の取り組みとなっている。
候補者不在の国政選挙は盛り上がりに欠ける傾向があるが、今回は両陣営とも内部にしこりを残しているため、さらなる投票率の低下を指摘する声も。前回は49.83%(石垣市47.61%、竹富町66.66%、与那国町71.30%)となっており、「これより下がるのではないか」との見方が専らだ。
一方、新人で幸福実現党公認の金城竜郎氏(52)の陣営は、支持母体の幸福の科学八重山支部が中心となって支持拡大を図っており、前回獲得した405票の約5倍に当たる2000票を目標にしている。
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