八重山梅雨入り キビ収穫、長雨を懸念夏植え準備にも遅れ
- 2016年05月17日
- 自然・科学
石垣・与那国の製糖工場、操業終わらず
沖縄気象台は16日、沖縄地方が梅雨入りしたとみられると発表した。昨年より4日早く、平年より7日遅い梅雨入り。17日から1週間、雨の日が続く見込み。石垣島と与那国島では製糖工場の操業がまだ終わっておらず、雨天でハーベスターによる機械刈りができなくなるなどサトウキビの収穫作業への影響が懸念される。
石垣島地方気象台によると、八重山地方は17日から1週間、梅雨前線の影響で曇りや雨の日が続き、この間の降水量は平年の13~59㍉より多い見込み。
郡内の今期製糖は5工場のうち西表、波照間、小浜で終了しているが、石垣島製糖は1月からの長雨によるハーベスター収穫の遅れ、JAおきなわ与那国製糖工場は新工場の処理能力縮小や労力不足などにより、操業日数が延びている。
石糖は原料搬入見込み7万6800~7万6900㌧のうち約2500㌧、与那国は6500~6600㌧のうち1000㌧前後の収穫が残されている。
石糖は20日ごろ、与那国は今月中の原料搬入を終える予定だったが、梅雨入りしたため、さらに延びる可能性も。石糖の多宇弘充農務部長は「その日の天気と相談しながら搬入の日程を組んでいくしかない」と話す。
梅雨入り前日の15日に約2㌶で機械刈りを終えた白保の農家(62)は「収穫がずれ込んだが、梅雨入り前に収穫できてよかった」と胸をなで下ろす一方、「夏植えの準備も遅れている。まだ収穫を終えてない農家もいるので心配だ」と不安げだった。
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