保育担当人材不足問題の責任は市に 市教委研修会
正常化のメド立たず 幼稚園教諭らが怒りの声
石垣市教育委員会主催の第1回幼稚園教諭等研修会が13日午後、大浜信泉記念館であり、人材不足の状態が続いている公立幼稚園の一時預かりや、幼稚園型認定こども園の午後保育などについて、教諭らから質問や要望が相次いだ。一時預かりで無資格者が事前の研修もなく配置されている園からは「研修を受けていない上に引き継ぎもできていない状況で、一人で見るのが不安という声もある。何か起きた時の責任はどうなるのか」と指摘があり、担当の市児童家庭課は「(同課が)対応すべきだと考えている」と述べた。
研修会は、当初予定していた質疑応答の時間では足りず、市教委の指導主事の報告を取りやめて続行する事態となった。同課は、認定こども園の保育士が確保できていない理由として賃金と勤務時間を挙げ、「処遇改善については他市町村の状況などについて現在資料を作成している。でき次第関係課と調整して改善に取り組みたい」と回答。参加者からの「メドはいつごろか」の問いには「まだ資料をそろえきれていない」と述べるにとどめた。
認定こども園の教諭は人材確保や施設整備のメドが立っていないことについて「賃金が低いのが分かっているのであれば改善しない限り人は集まらない。精神的にも肉体的にもいっぱいいっぱい。探しますではもう限界。力も貸せない。人材確保や設備が整うまで休園するべきだ。(ここから休園という)期限を教えていただきたい」と怒りを爆発させた。これに同課は「そのような意見があったことを上司に伝えたい」と答えた。
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