3工場で今期操業終える 原料2万2301㌧、前期上回る
八重山地区の2015/16年期糖業は5工場のうち12日までに竹富町内の西表糖業、波照間製糖、JAおきなわ小浜製糖工場の3工場の操業が終了した。原料の生産量は3工場合計で2万2301㌧。前期を2138㌧(10.6%)上回ったものの、前年の台風や病害虫被害などで10㌃当たりの単位収量が低迷した。また、甘しゃ糖度は14.38度~13.4度で、3工場とも昨年12月からの多雨・高温などでキビの登熟が遅れ、低糖度に終わった。石垣島製糖、JAおきなわ与那国製糖工場とも操業終了は5月にずれ込みそう。
西表糖業は今期操業を3月31日で終了。操業期間は109日。原料処理量は約8718㌧で前期比917㌧(9.5%)の減。甘しゃ糖度は14.06度。
製品歩留まりは12.76%で産糖量は1112.5㌧。収穫面積は約136㌶(前期比8.9㌶減)で、単収は6.408㌧(前期6.649㌧)だった。
波照間製糖は11日で操業終了、操業日数は116日間。収穫面積198・9㌶(前期比10.79㌶減)、単収5.197㌧(前期3.49㌧)で、原料処理量は前期を3029㌧(41.4%)上回る1万339㌧。甘しゃ糖度は14.38度で前期を約0.5度下回った。
製品歩留まり12.91%(前期13.43%)、産糖量は前期を353㌧上回る約1335㌧だった。
JAおきなわ小浜製糖工場は7日に操業を終え、製糖日数は91日間。
処理原料は3244㌧と前期から27㌧の微増。甘しゃ糖度は13.4度と前期の15.1度から1.7度下がった。
製品歩留まりは11.07%(前期13.76%)、産糖量は359㌧で、歩留まり低下を受け、前期を84㌧下回った。
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