島内10カ所で夜空の暗さ測定 国内初「星空保護区」認定へ
国際ダークスカイ協会が調査
国際ダークスカイ協会(本部米国)が世界で最も美しい星空が見える場所を認定する「星空保護区」で、石垣市は国内初の認定を目指すことになり、本年度中に島内10カ所で夜空の暗さを測定するなどの調査を行い、申請準備を行うことになった。認定には光害(ひかりがい)の原因となる外灯や照明などの規制に関する条例が必要で、市観光文化課の大嵩久美子課長は「調査結果を踏まえて段階的に進める。国内初の認定で観光地のステータスを上げたい」と話している。
国内の夜空を保護する取り組みを行う同協会東京支部(代表・越智信彰東洋大学准教授)によると、星空保護区は世界55カ所で認定。国内では申請が行われたケースはない。
同支部によると、認定を受けるには、光害対策型の照明や色温度が低いタイプの照明などの基準が必要。「南の島の星まつり」による星空イベントの開催などで住民に星空の重要性の啓発や周知活動を行うことも条件となる。
越智代表は石垣島の星空や自然環境などを高く評価しており、「日本から初めての申請は石垣以外にない。国内初の認定をめざし、星空の価値を高めてほしい」と期待する。
同課では、観光客が星空を楽しむ「星空ツアー」の需要が高まり、観光資源として認知度も上昇していることを背景に調査を実施。事業費は一括交付金の星空資源向上事業(130万円)を活用。
大嵩課長は「どんな条例が望ましいかワークショップなどを含めて検証が必要。国内初の認定は観光資源の強化につながる」としている。
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