宮良のスオウノキ群落 国指定天然記念物に
- 2015年11月21日
- 自然・科学
「石垣島の地史上重要」
【那覇】国の文化審議会(宮田亮平会長)は20日、石垣市宮良の「ンタナーラのサキシマスオウノキ群落」を国指定天然記念物(植物)に指定するよう馳浩文部科学大臣に答申した。答申通りに指定されれば、天然記念物は県内で49件、石垣市では2013年指定の「石垣島東海岸の津波石群」に次いで7件目となる。
県の諸見里明教育長は「群落は地史を考える上で学術上貴重な文化財。群落の成因が未解明であり、指定を機会に学術研究が進むことを期待している」とコメントを発表した。
ンタナーラは、石垣島のほぼ中央部に位置する於茂登岳山系を源とする河川の古称。「ンタ」は土や泥、「ナーラ」は川を意味する。サキシマスオウノキは通常、マングローブ湿地の内陸部に多く自生するが、ンタナーラでは珍しく標高60㍍を超える場所に群落を形成しており、石垣島の地史を考える上で極めて重要とされている。
県内からは「伊平屋島の念頭平松」も天然記念物に指定するよう答申された。
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