五輪視野に新チームへ 新城幸也
- 2015年11月18日
- スポーツ
7年間所属したチームヨーロッパカーを離れ、2016年シーズンからイタリアで唯一のUCI(国際自転車競技連合)ワールドチーム「ランプレ・メリダ」へ移籍する新城幸也(31)。今季、ブエルタ・ア・エスパーニャを完走し、日本人で初めて3大グランツールを走破し、日本の自転車界に新たな歴史を刻んだ新城は「世界のトップレースを走りたい。来年はリオ(五輪)もある。ランプレは自分の求めている環境に合っている」と五輪を視野に新チームでの活躍に意気込む。
(渡嘉敷信晃記者)
ランプレについて「25年間、世界トップのプロツアーに出場し続けている伝統がある。五輪で結果を残すためにもトップレースを走れるチームを選んだ」と語る。
五輪で上位を占めると予想される選手はプロレースのトップカテゴリーで走っており、同じレースに出場することでライバルたちの情報を集めるとともに、自身のレベルアップにつなげたいとの狙いがあるようだ。
拠点がフランスからイタリアに移ることにも「フランスではたくさん見た。今度はイタリアで多くを学びたい」と意欲をみせる。
今季、4月のレースで落車し、左肩甲骨と左肋骨(ろっこつ)を骨折し、「復帰まで2カ月」との診断。6度目のツール・ド・フランス出場に向けてコンディション調整に努めたが、チームから回復が遅れていると判断され、ツールのメンバーから外された。
そこから新城は年間プランを切り替えた。ブエルタと世界選手権、ジャパンカップへの出場に照準を絞り、初出場のブエルタでは総合65位。世界選手権では17位となり、ジャパンカップでは前輪がパンクしながらも3位に。「狙い通りのレースだった。ブエルタで逃げに乗ることもできた」。
新城は「けがを境に(いったん)15シーズンが終わり、復帰からは新たな15シーズンが始まった。プラスアルファみたいだった」とうまく気持ちを切り替え、今季を終えた。
- 地図
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。