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八重高悲願の初優勝

選抜出場に期待ふくらむ

 ■甲子園まであと2勝

 「八重高、悲願の初V」。八重山高校は11日午後、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた第65回沖縄県秋季高校野球大会の決勝で甲子園常連校の強豪・興南高校を3対1で下し、悲願の初優勝。紫紺の優勝旗を土産に同日夜、凱旋(がいせん)した。

 決勝では打線が八回6安打ながら四回に長短3安打を集中、相手守備の乱れに乗じて一挙3点を挙げて逆転、先発の仲山琉斗が10安打を浴びながら、1失点で完投。チームの目指す「泥臭い野球」で勝利をつかんだ。

 選手たちは大勢の観客が詰め掛けた広いグラウンドで声をはりあげ校歌を歌い、勝利の喜びをかみしめた。紫紺の優勝旗を先頭に堂々とダイヤモンドを回る選手の姿にスタンドの応援団も歓喜の涙を流したことだろう。

 優勝で九州地区大会(24~29日、鹿児島)の沖縄県第1代表が決定。そこで2勝(4強)すれば来春の選抜大会への出場がほぼ確定する。敗れても初戦に勝てば21世紀枠の可能性もある。それだけに組み合わせ上有利な第1代表を勝ち取った今回の優勝の意義は大だ。

 ■真の実力証明

 八重高は、新チームとなり、先の新人大会の優勝に続き県大会2連覇。いずれも決勝で興南高校を破っての頂点だ。新人大会は興南が甲子園で投打の主軸を欠く中での優勝に「興南の2軍に勝っての優勝」と一部でやゆされていたが、今大会はフルメンバーの興南に勝ち、実力を示した。

 2006年に八重山から初めて春・夏連続で甲子園出場を果たした八重山商工は、大嶺祐太(現・千葉ロッテ)や高校の全日本選抜にも選ばれた金城長靖など投打に超高校級の選手を擁していた。それに対し今年の八重高には飛び抜けた選手は見当たらないが、安定した投手力と打力が高い位置でバランスされ、チームの総合力は高い。勝ち方にこだわらず相手を1点でも上回ろうとする粘りと泥臭さが持ち味だ。

 新人大会優勝後の県外遠征で、他県の強豪校に完敗。全選手が力不足を痛感、ゼロから立て直したこともチーム力向上につながった。

 ■中、高で県制覇

 八重高が県制覇した11日、浦添市民球場で行われた第7回全日本少年春季軟式野球大会沖縄予選で石垣中も優勝。八重山勢が中学、高校野球で県の頂点に立った。郡民にとって八重山の野球のレベルの高さを内外に示し、将来に大きな期待が持てる日となった。

 郡内の中学校卒業後、甲子園出場を夢見て毎年のように複数の選手が県内外の強豪校に進む。個々の判断を否定はできないが、今回の八重高の県制覇は、郡内の中学生の進路にも大きな影響を与えることだろう。また、少年野球の子どもたちにも大きな刺激となり、レベルの底上げも期待できよう。

 来春の選抜出場をかけ、初の九州大会に臨む八重高ナインは12日、前日の決勝の疲れもみせず練習に汗を流した。グラウンドに選手たちの自信と気迫がみなぎる。九州大会まで約2週間、体調を整え、万全の態勢で臨んでほしい。「夢よ再び」。全郡民が期待している。

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