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医療・介護の連携が肝要

ーかりゆし病院も移転計画ー

 

 ■がん治療施設があれば

 

 このところテレビのワイドショーをにぎわしているのはお茶の間の人気者、北斗晶の突然の乳がん手術や川島なお美の胆管がんによるショッキングな死亡報道である。人生最大のテーマはどのような場所や環境にあっても健康が第一であることに変わりはない。

 都市部に比べて離島住民は予防や医療・介護の格差が著しく、同じ国民でありながら厳しい環境の中での生活を余儀なくされている。

 さて、郡民待望の老朽化した県立八重山病院の新築移転計画は設計や用地取得が順調に進み、9月に入札が行われ、間もなく着工の予定となっていて平成30年春の開業を目指している。

 今回、「八重山の医療を守る郡民の会」らが要望した口腔外科新設は実現したものの、死亡総数の中で最も多いがん治療施設は残念ながら盛り込まれなかった。がん検診や治療のため沖縄本島まで出向く離島住民の負担、苦しみを行政や議会関係者は真正面から受け止め、強く取り組んでもらいたい。

 

 ■宮古圏に大きく立ち遅れ

 

 沖縄県の「がん対策基本計画」は、がん診療拠点病院は二次医療圏においておおむね1カ所整備するとしており、本島南部に2カ所、中部に1カ所を整備済みだが北部、宮古、八重山には設置できておらず、住民の医療格差は広がっていて、早急な整備が望まれる。

 同じ離島でありながら、八重山医療圏(3市町5万4800人・過疎地域型)と宮古医療圏(2市村5万5600人・地方都市型)の医療・介護格差も大きく早急な是正が必要だ。人口はほぼ等しいが、将来人口は八重山圏域が増加すると推計されている。医師数はほぼ同数だが・看護師数は宮古の75%、一般病床、療養病床、精神病床の合計は宮古817床に対し、八重山は500床で宮古の61%となっている。

 高齢化社会を支える介護保険施設のベッド数、総高齢者住宅数の合計は宮古862ベッドに対し、八重山487ベッドで宮古の56%となっていて大きく立ち遅れている。有人離島を多く抱える八重山の負担は厳しく、過酷な職場環境が続いている。

 

 ■医療・介護ゾーンの形成

 

 市内新川の「かりゆし病院」は現施設が手狭で拡張スペースもないとして新八重山病院の近接地に移転を計画している。計画では一般病棟30床、療養病棟40床、回復期リハビリテーション病棟40床の合計110床、外来診察室、画像診断、リハビリテーション、健診センターなどを計画している。

 敷地内には介護老人保健施設、グループホーム等も計画しているという。

 高度急性期病院として基幹病院である八重山病院を中心に、回復期、慢性期治療、介護へと結びつけ、徳洲会病院とも連携することで限りある医療資源を有効に活用し、災害時にも対応できる大きなゾーン形成が必要である。 

 かりゆし病院の早期移転のため石垣市は土地改良事業と切り離し、旧空港跡地の具体的な道路計画を含むゾーン計画を策定し、地権者である国や県との用地協議に入る必要がある。人生の終末まで安心して暮らせる街づくりのためしっかり取り組んでほしいものだ。

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