石垣市と蘇澳鎮 観光交流など促進へ
- 2015年09月24日
- 社会・経済
【台湾蘇澳鎮で上地矢寸志記者】石垣市と蘇澳鎮の姉妹都市締結20周年記念式典が23日、蘇澳鎮公所(市役所)であり、中山義隆市長と陳金麟鎮長が農林漁業における生産・販売の相互支援など農林水産業、教育、観光交流の3分野で交流促進を図る協力覚書を締結し、今後の交流促進に向けて親睦を深めた。式典には石垣市から中山市長を団長に26人の市交流促進訪問団が参加した。
一行が到着した蘇澳鎮公所では獅子舞や爆竹で盛大な歓迎を受けた。式典では陳鎮長が「姉妹都市締結以来、互いに相互交流に努力し、20周年を迎えることができたことをうれしく思う。11月には蘇澳鎮からの訪問団と一緒に石垣市を訪ねたい」とあいさつ。
中山市長も「多くの人々の努力と尽力のたまもので活発な交流が続いてきた。両市の強みを生かしながら、より一層、友好関係の促進に努めたい」と述べた。
この後、同公所一階中央玄関前で記念碑除幕式があり、蘇澳鎮の「海」「山」「魚」「冷泉」をかたどったエンブレム(市章)が披露された。
式典には、20年前に姉妹都市締結を交わした当時の蘇澳鎮長・林棋山氏(宜蘭県議会副議長)も出席。沖縄本島を経由する現在の交通体系に「直行便があれば石垣や与那国にも行きやすくなると思う。空路だけでなく、海路の交通路開設も望んでいる」と述べた。
訪問団一行はこの後、南安中学校を訪問するとともに、冷泉(25度未満の水が湧き出す鉱泉)を体験。同日夜は歓迎セレモニーに臨み、関係者と交流を深めた。
石垣市と蘇澳鎮は1982年に八重山青年会議所と蘇澳港青年商会で姉妹締結を調印したことをきっかけに交流を開始。文化教育面や物産交流などを通して95年9月に姉妹都市を結び、今年で20周年を迎えた。
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