石垣市訪問団 台湾蘇澳鎮入り
- 2015年09月23日
- 社会・経済
【台湾蘇澳鎮で上地矢寸志記者】石垣市と蘇澳鎮の姉妹都市締結20周年を記念して23日に蘇澳鎮公所(市役所)で開かれる記念式典に参加するため、中山義隆市長を団長とする市交流促進訪問団26人は22日、現地入りした。記念式典では農林漁業における生産・販売の相互支援など農林水産業、教育、観光交流の3分野で交流促進を図る協力覚書を交わす。市と蘇澳鎮は1995年9月26日に姉妹都市を締結。今年は20周年を記念し、蘇澳鎮で記念碑除幕式や座談会などを企画している。
訪問団一行は22日朝、南ぬ島石垣空港を出発。那覇空港を経由して同日午後には桃園空港に到着し、バスで蘇澳入りし、同公所や市議会、漁協を表敬訪問した。
蘇澳鎮公所で陳金麟鎮長は「石垣から訪問団を迎えることができてうれしく思う」とあいさつ。市議会では議長の張正義主席が「今後も長い付き合いにしていきたい」と歓迎。
中山市長は「20年間にわたって多くの皆さんに交流していただいて、親交を深めることができている。今回の訪問を機にこれからの新しい時代の交流をつくっていきたい」、知念議長も「議員同士の交流を通して漁業の発展に寄与できればと思う」と礼を述べた。
蘇澳漁協では、陳春生理事長が「これまでは行政同士の交流が主体だったが、20周年を機に農業、漁業、観光などの分野でも交流を深めていきたい」と述べ、宜蘭県の農林水産関係部署幹部も同席し、石垣蘇澳間の高速船就航などについて意見を交わした。
また、八重山漁協の上原亀一組合長は「日本と台湾の漁業を取り巻く交渉ではお互いに納得のいく合意には至っていないが、漁業者間の交流は大事だ」と述べ、10月にも再度、台湾を訪れて漁業者間の交流を図っていく考えを示した。
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