農水産物を売り込め プロモーション事業展開
石垣市は、島内で生産される農水産物を県外で販売促進、販路拡大を図ろうと、本年度からプロモーション事業を展開している。市農政経済課によると、これまでに熱帯果樹のポスターやプロモーションビデオ、イメージソングを制作したほか、近く農水産物の情報提供とPRを目的としたホームページ(HP)も開設する。これらを島内外でのイベントで活用するなどして石垣島産のイメージやブランド力を高めていく考えだ。
同事業はJAおきなわ、八重山漁協、商工会などと連携して実施するもので、市は一括交付金を活用して4年間の継続を計画する。プロモーションの対象は熱帯果樹、野菜、花卉(かき)、ハーブ、水産物、畜産物など。
これまでにマンゴー、パイナップルをテーマに地元出身女性アーティストを起用したポスターを製作。今後は紅芋、花卉、水産物などを計画し、収穫・生産時期に合わせて活用する。
プロモーションソングは、地元で音楽活動をする伊良皆誠さんと金城弘美さんに制作を依頼、「ヤイマヌムール」(八重山のすべて)が完成した。
近く開設する専用のHPでは、石垣島産の農林水産物に関する情報を集約して発信する。
販売促進、販路拡大の取り組みはすでに岡崎市で実施、今後は東京、大阪で予定している。宣伝用ツールを活用して農水産物の展示、試食、バイヤー向けのプレゼンテーション、商談会、企業回りを行う。
市は「高単価での取引が期待できる首都圏、関西圏の高級スーパーなどでのプロモーションを通じて他の産地と本市の商品との比較検討を実施し、消費者ニーズに即した商品の掘り起こしを行う」としている。
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