夏休み返上、先生大忙し
- 2015年08月03日
- 地域・教育
読者の皆さんは、小中学校の教諭たちが夏休み期間中にどのように過ごしているかご存じだろうか?保護者の中には「何をしているのか分からない」(40代)という人も。先生たちはどのような1日を送っているのか。学校現場に聞いてみた。(松井弥恵子記者)
■校外で研修も
教諭の出勤時間は小中学校ともに午前8時15分から午後4時45分。
石垣小学校(西原貴和子校長)の仲松久弥教諭(35)は7月27日、午前7時50分に出勤。同8時15分から職員朝会に出席し、同30分から9時までは学校の清掃に汗を流した。
同30分からは校内研修で自身が講師を務め、前任校でのNIE(学校などで新聞を教材として活用する取り組み)などについて説明。研修は正午ごろまで続き、標準学力調査の分析なども行った。午後からは自身の学級の事務作業や2学期の行事に関する打ち合わせ、行政関係者の学校訪問への対応などに追われた。
同校の玻名城太詩教頭によると、学校以外の場所で開かれる初任者研修や教職経験者研修、県立総合教育センターの短期研修などのため、学校にいない教諭は多いという。
全児童を対象に勉強会を行う「サマースクール」や補習、個別指導なども夏休み期間中に組んでおり、教諭や学校教育支援員などが指導に当たる。石垣第二中学校の﨑山晃校長によると、同様の取り組みは同校でも行っているという。
■自費でスキルアップ
同日午後は真喜良小学校(宮良勝也校長)でも校内研修があり、全国学力・学習状況調査の結果を確認したほか、教諭たちが自ら同調査に挑戦。学校ごとに研修の内容は異なり、実情に合わせて行っていることが分かる。
宮良校長によると、教諭が取れる夏休み(夏季特別休暇)は5日間。年間20日間の有給休暇はあるが、消化できている教諭はほとんどいないという。
昨年は、スキルアップのために都内にある筑波大学付属小学校に自費で研修に行った教諭もいたという。宮良校長は「担任をしている教諭は、普段は特に休みを取りづらい。取りやすい夏休みになるべく取るよう推奨している」と話す。
■「地域行事にも参加して」
40代の男性保護者は「学校に来てはいるだろうけど、はっきり何をしているかは分からなかった」と語り、「次の学期の準備や研修で忙しいのも分かるが、普通の学期に比べたら動きやすいと思う。地域ともっとつながることで『先生たちは何をしているの?』という疑問もなくなるのでは」と、地域行事への積極的な参加を促した。
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