琉大公開講座 牡丹社事件
- 2015年07月19日
- 地域・教育
「現地人の証言が必要」 大浜准教授が指摘
琉球大学公開講座が18日午後、同大サテライト石垣キャンパス(石垣市立図書館)で開かれ、約50人が受講した。同大学法文学部の大浜郁子准教授が、琉球処分の契機となったとされている牡丹(ぼたん)社事件(琉球漂流民殺害事件)について誤認説があると指摘し、「当事者の琉球の人や現地人の視点からの研究や、現地人の口承の検討が必要」と話した。
同事件は1871年に琉球の人69人が乗った船が台湾東南海岸に漂着した後、上陸の際に3人が溺死し、残った66人のうち54人が台湾の現地人に殺害されたとされている。
大浜准教授は、当時の記録は日本側や漢民族の史料が中心となっていることを挙げたうえで、現地調査の結果、事件の発生原因や発生場所について通説と異なる証言(口承)があることなどを説明した。
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