観光客の水難事故が多発 高年齢者の事故も急増
- 2015年04月16日
- 災害・事件・事故
石垣市消防本部と石垣海上保安部、八重山署のまとめによると、2014年に発生した水難事故は24件28人だった。このうち、観光客ら郡外の人が事故に遭ったのは16件17人で、約6割を占めた。このなかには、リーフカレントや離岸流に巻き込まれるケースもあった。郡内では14日にも観光客の男性(60代)が川平でシュノーケリング中に溺れて死亡する事故が起きたばかり。海保は、観光客のシュノーケリング中の事故と、高年齢者のダイビングによる事故が増えていることに注意を払っている。
八重山は今月下旬からの大型連休でマリンレジャーシーズンが本格化。消防、海保、警察ではライフジャケット着用を呼びかけるなど水の事故防止に努めたい考え。
郡内の水難事故は12年に16件だったが、新空港が開港した13年には27件27人と急増し、その後、ほぼ横ばいで推移している。
8歳以下の子どもが、親が目を離している間に溺れる事故は年3回ほど発生。
八重山署地域課の船道安広課長は「子どもが遊泳する際は、目を離さないように注意し、シュノーケルには特に気をつけてほしい。また、飲酒後には遊泳はしないで」と呼び掛ける。
消防や警察、海保などで組織する市水難事故防止推進協議会は本年度、それまで石垣市内だけだった活動の範囲を八重山全域に広げ、水難事故の未然防止や情報共有などを図ることになっている。
市消防の大工嘉広消防長は「事故を未然に防ぐことが肝要。海浜パトロールのほか、ラジオや防災無線での注意喚起など啓発に力を入れる」としている。
郡内では今月14日、観光客の男性(60代)が川平のビーチでシュノーケリング中に溺れて死亡したほか、3月には東京都の男性(54)が竹富島でシュノーケリング中に溺れる事故が起きている。2月には本島の女性(20)がブレーキとアクセルを踏み間違えて車ごと海に転落する事故が発生した。
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