今年の石垣寄港16日から スタークルーズ
- 2015年03月09日
- 社会・経済
今季過去最高の寄港回数を予定しているスタークルーズ社の「アクエリアス号」。昨年の最終寄港時に撮影=2014年10月30日、石垣港
経済効果に期待、課題も
スタークルーズ社の「アクエリアス号」(5万1309㌧)が16日から今年の石垣島寄港をスタートする。12月30日までの日程で、前年を28回上回る過去最多の87回の寄港を予定している。沖縄シップスエージェンシー石垣支店によると、ア号は2014年の石垣島寄港は59回で、乗客数は7万9886人だった。
■食事は1人1万円
海外からのクルーズ船で八重山を訪れる観光客は増加を続けており、2014年には前年のほぼ2倍となる16万9037人で、過去最高を記録。ス社のクルーズ船寄港が昨年を大幅に上回ることで、地元の観光業界は経済効果への期待を膨らませている。
クルーズ船の乗客を対象にした島内ツアーで昼食を提供する宮平観光㈱の親盛一功代表取締役社長は「今季の寄港回数増加による経済効果は大きい。食事の消費額は1人1万円と高く、台湾からの観光客をいかに取り込めるかが重要」と語る。
■応急措置求める声
南ぬ浜町では現在、旅客船ターミナル整備工事が進んでいるものの、業界関係者は「石垣港への外国客船の寄港は今後も増え続ける見込み。新規ターミナルの完成が待たれるが、既存施設の改修も必要。今後の経済効果は高まるばかりだ」(沖縄シップスエージェンシー石垣支店の松田新一郎支店長)と応急的な措置を求める声が出ている。
観光文化スポーツ局の大得英信局長は「受け入れ環境の強化は図りたい。外国人観光客に向けた着地型観光を目指し、今季の寄港回数を維持したい。経済効果を島の雇用に結び付けたい」としている。
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