服務規律の徹底を 遺族、「2度と…」と訴え
- 2015年03月03日
- 災害・事件・事故
小学校教諭の飲酒運転 市教委が臨時校長会
石垣市新川の市道で2月28日未明、小学校教諭・桑江淳容疑者(47)が運転する普通貨物車が石垣市新川の飲食店従業員・喜舎場泰明さん(27)をはね、飲酒運転などの自動車運転死傷処罰法違反の疑いで逮捕=送検済み=されたことを受け、石垣市教育委員会(石垣朝子教育長)は2日午後、市教委2階ホールで臨時の校長会を開き、飲酒運転防止など教職員の服務規律の徹底を強く求めた。喜舎場さんの遺族は同日、八重山毎日新聞社の取材に「このようなことが2度と起きないよう真実を明らかに」と訴えた。
石垣教育長は「なぜこのようなことが起こるのか、教育者として子どもたちにどうやって説明するのか。飲んだら乗るな、が人間として当然だ。教職員の服務規律の順守を再度徹底し、管理監督してほしい」と怒りをにじませた。
市教委側は、学校現場の信頼回復と飲酒運転防止防止について県教育庁や八重山教育事務所と連携して取り組むとしているが、具体的な言及はなかった。
一方、桑江容疑者が学校関係者と飲酒した後、自家用の普通貨物車で自宅に向かうまでの経緯の詳細が分かっておらず、遺族の1人は「泰明の死を無駄にしないためにも教育委員会には聞き取り調査をし、公表してもらいたい」としている。
石垣教育長は校長会終了後、「独自調査を行って情報が錯綜(さくそう)するのは困る。警察の捜査を待ちたい」として慎重な姿勢を示した。
臨時校長会には25人が出席。冒頭、黙とうをささげ、事故で亡くなった喜舎場さんの冥福を祈った。
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