123年ぶりに「旭日綿花」復元 宮良村結願祭
- 2014年10月28日
- 芸能・文化

宮良村結願祭のジョウリキィ(道行列)で子や孫を伴ったミルクが練り歩き、歩道は見物客で埋め尽くされた=26日午後、宮良村排所(オーセー)付近

123年ぶりに復元された旗頭「旭日綿花」=26日午後、宮良村拝所付近
宮良村結願祭が26日午後、集落の西側にある拝所「オーセー」で4年ぶりに行われ、1891年(明治24年)以来、123年ぶりに復元された綿花をかたどった旗頭「旭日綿花」が披露されたほか、各伝統芸能の奉納で村の繁栄と農作物の豊穣(ほうじょう)などを祈願した。宮良公民館からオーセーまで練り歩くジョウリキィ(道行列)には約250人が参加した。結願祭前日には各御嶽で祈願があり、神々を拝所に招く行事が執り行われた。
この日は午後から子や孫を伴ったミルクを先頭に道行列があり、オーセー中庭では宮良老人クラブ寿会の73歳以上の女性たちによるザイの踊りや、72歳以下による「夜雨節」、青少年によるションク・イルク太鼓や宮良棒術保存会による棒術、同旗頭保存会による旗頭などが次々と奉納された。
舞台では、宮良村に現存する祭式踊り「世果報口説」「目出度節」「宮良口説」「ヨーホー節」が祝儀番として披露された。
宮良公民館の前花雄二館長は「宮良村に常に良いことが続き、村民の健康と幸福、繁栄がもたらされるよう願いたい」と述べた。
宮良村の結願祭は、人頭税時代には毎年行われていたが、1903(明治36)年に同税が廃止されて以降はカンドゥスイ(神年)の子(ね)、寅(とら)、午(うま)、酉(とり)の年に行われるようになった。
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