牛の島、干ばつ深刻 黒島畜産組合
- 2014年10月09日
- 社会・経済
乾燥ロールの助成訴え
町、3分の1補助へ
町、3分の1補助へ
少雨傾向が続く中、黒島肉用牛生産組合(仲盛浩吉組合長)の役員ら5人が8日午後、竹富町役場を訪ね、川満栄長町長に干ばつ対策として牧草の乾燥ロール購入に対する助成を要請した。町では干ばつ対策費で牧草ロールの購入・運搬費に対して三分の一を助成する考えで総額817万円の予算を確保しており、川満町長は早ければ週明けから受け付けを始める方針を示した。サトウキビへの干ばつ対策も実施していく。
要請で仲盛組合長は「普段は40個以上の牧草ロールが取れる採草地も6個しか刈り取れない。立ち枯れしている状況で冬場に向けた蓄えもできず、畜産経営に大きな支障をきたしている」と窮状を訴えるとともに、農道整備や購買者の誘致活動強化も併せて要望した。
川満町長は「雨が降らないため農業用水だけでなく、飲料水の確保も厳しくなっている。9月定例議会に干ばつ対策費を計上、可決していただいているので早急に執行できるようにしたい」と述べ、週明けにも受け付けを始められるよう作業を急がせるように指示した。
町農林水産課では町内の全畜産牛を対象に4週間分の牧草ロール3046個を見込んでおり、運送費を含めて三分の一を助成する方向で作業を進めている。
また、サトウキビの干ばつ対策として町では3㌧タンクを乗せた4㌧ダンプ車両のリース料を確保するとともに、JAが実施しているかん水ポンプの貸し出しについて利用料を助成していく考え。
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