「デイゴを元気に」 川平中生徒ら薬剤を注入
NPOが防除法指導 沖銀の助成金を活用
NPO法人花と緑の石垣島の波平長吉理事長と松島昭司理事は9月30日午後、川平小中学校(石垣幸子校長、児童生徒57人)を訪れ、中学1年生7人にデイゴヒメコバチの防除方法を指導し、生徒らがデイゴの樹幹に薬剤を注入した。公益財団法人「おきぎんふるさと振興基金」の助成金を活用。沖縄銀行八重山支店の慶田城広支店長も出席し、「デイゴの再生に生かしてもらい、活性化につながればと思う」と述べた。
松島理事によると、ヒメコバチは8、9月に盛んに活動するため、この時期に実施。同校の校舎の南側にある2本のデイゴのうち1本の樹幹のほぼ半分が枯れており、実施校に選ばれた。
波平理事長は写真や実物を用いながら「2㍉ほどの大きさのヒメコバチが卵を次々に産み付け、デイゴを枯死させていく」と述べ、「すぐに効果が出るというわけではないが、デイゴを元気にするためにみんなで薬剤を注入しよう」と呼びかけた。
2本のデイゴには電動ドリルで数カ所に穴を開け、薬剤計25本を注入。生徒たちはガスの力で薬剤を押し込む作業に挑戦した。
髙嶺愛(めぐみ)さん(12)は「(薬剤を注入するのは)簡単そうに見えて難しかった。ヒメコバチやデイゴについてもっと興味を持とうと思った」と感想を語った。
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