看板、きょうにも撤去へ 竹富島
【竹富】竹富公民館(大山榮一館長)と竹富島の聖域・文教地区を守る住民の会(上勢頭芳徳会長)が水牛観光営業所の移転を求めて島内に掲げていた看板33枚を26日にも撤去する。看板は「景観を損ねる」として懸念の声が上がっていた。同公民館と同会、同営業所、町の関係4者は26日午前、町役場で看板の撤去や営業所の移転に関する協定書を締結する。
関係者への取材によると、協定は▽町役場が営業所移転を主導する▽協定締結後、速やかに看板を撤去する▽営業所を速やかに移転する|の3項目が柱。営業所の移転スケジュールや移転後の跡地利用も盛り込まれる見通しだという。
同営業所は保育所や小中学校がある文教地区に2008年に移転。プレハブなどが町歴史的景観形成地区保存条例に違反しているとして、町教育委員会は同営業所に撤去を指導していた。
同年7月には関係4者が移転協定書を締結したがその後も移転に向けた作業は進まず、11年7月以降、協議が途絶えたことでことし1月には同公民館と同会が水牛車の観光コース沿いに同営業所の移転を求める看板を設置した。
同看板も条例に違反しており、町教育委員会は撤去を指導したが、公民館と同会は「同営業所の移転が先」と指導に応じず、約半年間にわたって看板が掲げられていた。
関係4者はその後、町役場を介しての協議を再開し、調整を進めた結果、24日午後の公民館議会で協定案を了承。25日には町役場で4者が協議し、協定案に合意した。
公民館ではこの問題に関する特別委員会を立ち上げており、宇根勝末委員長は「意見のすりあわせに気を使ってきたが、調整には町役場が頑張ってくれた。看板の設置は島の景観を損なってきたが、イメージダウンを今後取り返していけるように努力したい」と話した。
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