肥育牛増頭対策支援へ 牛舎増築に補助を計画
- 2014年06月17日
- 政治・行政
石垣市議会(伊良皆高信議長)の6月定例会は16日、一般質問の日程に入り、初日は前津究、長浜信夫、仲嶺忠師、平良秀之、知念辰憲の5氏が登壇した。需要に供給が追いついていない石垣牛など肥育牛の増頭対策について当局側は、牛舎の増築補助など具体的な支援事業を計画していることを明らかにした。9月補正で予算計上を目指す。今定例会に上程されているフィッシャリーナの料金設定には、与党議員から議案の取り下げを求める意見が出た。
肥育牛への対応については知念氏が「石垣牛は慢性的に不足している。新食肉センターの経営安定のためにも石垣島産和牛の増頭が求められている」と質問した。
岩下幸司農水部長の答弁によると、1戸当たり10頭分を増やすための補助金として上限300万円程度を予定。岩下部長は「繁殖から肥育にチャレンジするところに焦点を当てたい。財政当局とも9月補正でできるようにしたい」と述べた。
フィッシャリーナの浮桟橋の料金設定については仲嶺忠師氏が「現在の設定より2倍以上から7倍以上。利用者からは驚きと戸惑いの声が挙がっている」と疑問視した。
料金は船の長さによって11段階で設定されており、月額で7500~2万2500円。岩下部長や平良守弘水産課長は「潮の干満に影響なく利用でき、電気・給水施設も完備している。利便性を加味した料金設定になっており、県内はもとより全国的にも安い」と理解を求めたが、仲嶺氏は「関係者への説明や意見交換も行っていない。議案を取り下げ、意見交換したのちに上程してはどうか」と納得しなかった。
このほか、子どもセンターが館外活動として真喜良団地の自治会室で週2回行っている「とびだせ児童館」について、平良氏が「他の地域にも拡大できないか」と要望。中山義隆市長は「地域の協力が得られるのであれば指導者を確保するなど、積極的に拡充を進めたい」と応じた。
前津、長浜両氏が取り上げた八重山教科書問題で成底啓昌教育部長は「生徒の転校、教員の人事異動、教科研修などに支障が出ることに懸念を示したもので、竹富町が離脱することに反対ではない」と市教委の立場を代弁した。
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