各地で津波避難訓練 市民防災の日
- 2014年04月25日
- 地域・教育
子どもたち4千人が参加
4月24日の「石垣市民防災の日」と市民防災週間(24日〜30日)に伴う「防災訓練」が24日、高齢者や障がい者が利用する社会福祉施設や学校、幼稚園、保育園、津波避難ビルなどで行われ、避難場所へのルートや防災マニュアルなどを確認した。訓練は津波に対する備えを強化し、万一の時に迅速に避難できるようにすることが目的。27日午前10時からは、地域の自主防災会や各字会、公民館、自治会を対象とした訓練が予定されている。
学校・幼稚園では、13幼稚園、17小学校、9中学校(併置校含む)が避難訓練を行い、園児245人、小学生2448人、中学生1589人の計4282人が参加した。
このうち、八島小学校(吉濱剛校長、児童271人)とあまかわ幼稚園(同園長、園児61人)は午前9時45分から訓練を開始。
同校は昨年度の訓練で平真小に避難し、児童全員の到着に15分43秒を要している。八島小では、避難に時間がかかりすぎるとして、本年度は平真小より近い場所にある津波避難ビル「コンフォート真栄里」を避難場所に設定し、6年生40人が訓練を行った。同校によると、6年生は4分40秒で同ビル屋上への避難を終えた。
5年生以下の児童は真栄里公園に避難した。
訓練終了後、吉濱校長は「(4分40秒は)最上級生の記録。園児や小学生の安全確保や体力づくりが今後の課題だ」と強調。
また、同校から津波避難ビルへ行くには国道390号バイパスがあり、災害時には交通信号に従わない車両が出るおそれがあることにも触れ、歩道橋の必要性を指摘した。
6年生の小恋華(れんか)さんは「日ごろから防災を意識するようにはしている。本当に津波が来た時に焦らないように逃げる場所や経路をあらためて確認したい」と語った。
この日は天候が悪く、へいしん幼稚園とまきら幼稚園が訓練を中止、新川小が延期を決めた。石垣小、野底小、みやまえ幼、みやとり幼、のそこ幼は30日に行う。
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