旧工場、間もなく解体終了 西表糖業
- 2014年04月13日
- 社会・経済
不調なら操業に影響も
【西表】西表糖業の工場解体作業が急ピッチで進められており、今月中旬には作業が終わりそうだ。同工場に代わって町が整備する西表製糖工場(含みつ製造)の新築工事は、3月末の入札が不調に終わった後、5月にあらためて入札を行うことになっている。この再入札も不調となった場合、2014〜15年期操業に影響が出るとみられており、その成否に関心が集まりそうだ。
町内の製糖工場整備では、波照間製糖工場が1月18日の操業開始後、プラント機械の調整が必要となったことで操業に影響が出ている。一方、西表製糖工場の建設をめぐっては、3月に行われた同工事の入札で工区を二つに分けたことから参加企業が辞退した経緯がある。
製糖工場の操業体制が整わない場合、操業に影響が出ることから、5月にあらためて行われる同工場の入札が順調に進むかどうか関係者の関心を集めている。
町農林水産課によると、敷地面積1万1949平方㍍に鉄骨2階建て、延べ床面積約3489平方㍍の工場を整備。1日当たりの処理能力は旧工場の80㌧から100㌧に向上する見込み。
設計・管理、プラント関連の機械器具設置工事はすでに入札・受注を終えている。
3月の入札が順調にいった場合、4月中旬着工、11月下旬ごろ完成の予定だったが、入札の遅れにより、最短でも5月着工、12月完成にずれ込む見通し。
野底忠課長は「操業に影響のないようにしっかりと相手方を見つけて、早めに契約できるように取り組みたい」と話している。
西表東部地区では原料1万㌧を目標に設定。西表糖業西表事業所の立津政順特命参与は「原料1万㌧、操業期間100日を目標にしている。12月中に試運転まで行いたい。5月の入札をぜひクリアして順調に工事が進むことを願っている」と期待した。
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