小学校存続に明るい兆し 鳩間小中学校
- 2014年02月18日
- 地域・教育
移住に前向きな家族も 住居整備や雇用が課題に
来年度から小学校の在籍児童数がゼロになる可能性が浮上している竹富町立鳩間小中学校(石垣幸子校長、児童5、生徒5人)で、県外から児童のいる複数の家族が移住を検討。小学校存続に明るい兆しが見えている。4月から同校に通える児童を募集している鳩間公民館(通事建次館長)によると、17日までに全国各地から問い合わせの電話が十数件あり、このうち複数の家族が実際に鳩間島を訪れ、移住にも前向きな考えを示しているという。
同校では児童の卒業・進学と同校に児童を通わせている職員の異動が重なり、現状のまま4月に入ると小学校の児童数ゼロ、中学校の生徒3人となることが見込まれている。
このため、同公民館では鳩間郷友会(大城正明会長)と連携し、昨年末から住居や仕事を仲介する体制を整えて、全国から小学校に通える児童を持つ家族を募集。これまでに何件かの問い合わせがあったという。
このうち、数世帯の家族が鳩間島への移住を検討。実際に島を訪れて離島の生活を体験しており、通事館長は「まだ決定というわけではないが、移ってきたいという家族はいる」と話し、小学校存続に向け、明るい兆しが見え始めているという。
一方、「複数の家族を島に迎えるには、仕事や住居など条件的な面を整備しなければならない。4、5人でも安定的に子どもたちを預かる施設ができないかと考えている」と述べ、移住を希望する家族を受け入れる施設整備や雇用拡充に向けて、町と協議を進めたい考え。
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