「東アジアと交流を」 尖閣諸島開拓の日式典
- 2014年01月15日
- 社会・経済
中山市長考え示す
「尖閣諸島開拓の日」の14日、石垣市は市民会館中ホールで式典を開催した。中山義隆市長は、尖閣諸島をめぐる情勢が「緊張状態」にあるとして、中国や台湾など近隣諸国との交流を展開すべきだとの考えを示した。
1月14日は、日本政府が1895年(明治28年)に固有の領土として編入することを閣議決定した日。市議会が2010年12月20日、同日を定める条例を制定している。
式典で中山市長は、尖閣諸島3島の国有化以降の情勢を「中国の領海侵入や領海侵犯の事案が発生し、尖閣上空に防空識別圏を設定するなど、緊張状態にあるものの、琉球には台湾、中国との交流がある。今後も東アジアや近隣諸国との交流を積極的に展開し、非核平和宣言や核廃絶宣言に盛り込まれた平和への思いを国内外に発信したい」と述べた。
これに先立ち、古賀辰四郎氏の開拓に謝意を示し、尖閣列島戦時遭難事件を忘れてはいけない歴史と紹介した。
安倍晋三首相からメッセージが寄せられ、西銘恒三郎衆議が「中国公船の侵入や防空識別区の設定など力を背景にした現状変更の試みを断じて容認せず、冷静かつ毅然(きぜん)とした態度で対応する。領有権をめぐる問題は存在しない。いかなる妥協も行わない方針を貫く」と代読した。
このほか仲井真弘多知事(呉屋幸一県八重山事務所の代読)、伊良皆高信市議会議長、八重山市町会副会長の川満栄長竹富町長、民主党副代表の原口一博衆議、日本維新の会の儀間光男参議、みんなの党の佐藤正夫衆議があいさつした。
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