市長選の動き、大詰め
- 2013年11月12日
- 政治・行政
現職の中山義隆氏(46)が2期目に意欲を示す石垣市長選は、来年2月23日告示、3月2日投開票まで4カ月を切り、市議会与野党の動きが慌ただしくなっている。現段階では野党側は対立候補を擁立できるか、与党側は挙党一致の体制を構築できるか、が焦点。野党側は6日、大詰めの人選作業を行い、与党側は10日、自民党の議員で現職の総括を行った。
野党側は、各団体を幅広く網らした「笑顔かがやく石垣市民の会」(会長・高嶺善伸県議)が市政奪還を目指し、現職に対抗できる人物の擁立作業を進めている。具体的には県議や市議らで構成する選考委員会で自薦、他薦の人物から誰が適任か検討を重ねている。
6日の選考委では予定候補者を絞り込んだとみられるが、関係者によると、なお内部での調整が残されており、流動的な側面もあるという。
高嶺会長は11日、取材に対し「市政奪還に向け、議員、政党、市民団体、組合などと、どのような体制を構築するか話し合いをしている。個別の名前は出せないが、人選も精力的に進めている」と述べた。一部に「最終的には県議しかいない」との声もあるが、自身の出馬については「新たな人材を育てようということなので、それはない」と否定した。
一方、現職の中山氏はいまだ与党側との調整がついていない。4年間の総括で評価が割れており、不協和音さえ漂う。加えて、市議会で可決された玉津博克教育長への不信任決議、識名トンネル補助金不正受給問題などを理由にした漢那政弘副市長の辞職を求める動きが、市長選に悪影響を与えないかという懸念も指摘されている。
自民党石垣市支部(支部長・砂川利勝県議)のメンバーは10日、市議会議員協議会室に集まり、中山市長のマニフェストの検証を行ったが、一部から不満や批判が相次いだ。
砂川支部長は「マニフェストを検証しながら支部としてどうするか今後、決めていきたい。近くもう一度集まりを持って話し合いたい」と話した。
1月の支部旗開きで、現職を含め横一列の白紙の状態から人選を行うと発言した支部幹事長の仲間均氏は「みんなの意見を反映させて人選作業を行いたいが、これには反対、賛成があるので次の話し合いで決めたい」と述べた。
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