消防団員不足が深刻化 石垣市
- 2013年10月24日
- 政治・行政
条例定数に18人足りず
防災活動への理解呼び掛け
防災活動への理解呼び掛け
石垣市消防団(新垣能一団長)の団員不足が深刻化している。21日現在、同団(第一〜九分団)の所属団員は82人。市の消防団員に関する条例定数の100人に18人不足している状況。特に、南ぬ島石垣空港が開港し、周辺の活性化が見込まれるなか、白保(現在団員2人)、宮良(分団なし)などの団員が手薄な状態で、今後、万一の火災に備え強化が必要だ。
新垣団長は「団員を確保し、消防団がいない地域をカバーしたい」と話した。現在の団員の年齢は、21〜69歳。平均年齢は44歳。その大半が会社員。
消防団の任務は、火災の現場で消防署の戦力の足りない部分を補うほか後方支援も行う。このため、定期的に訓練を行っている。
また、行方不明者の捜索や増水した河川の偵察、火災予防の広報など、活動は幅広い。
不足している団員の拡充について新垣団長は「消防団はきついというイメージが強く、若い人は青年会やクラブ活動で忙しいと断るケースが多い」と、団員拡充に苦労している実態を話す。
また、時間に関係なく発生する火災などに対応が求められるため、事業所や家族からの理解が得られず出動しづらい状況もある。
市消防警防係の大泊睦消防副士長は「災害時に団員がフォローしてくれるので消防団の存在は重要。今後、団の増員ができるようにしたい」と話した。
新垣団長は「私たちの街は私たちで守るという気持ちでやらなければならない。もしもの時に消防団の力が必要になる」と強調、希望者に入団を呼びかけている。
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