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2年連続全国ワースト1

県内職場健診での有所見率

 

■3人に2人は有所見者

 県内の有所見率「2年連続全国ワースト1位」。沖縄労働局がこのほど公表した県内の職場における2012年定期健康診断で、何らかの異常が見つかった人の結果だ。

 有所見率は63・90%。過去最高の前年度から1ポイント以上改善しているものの、全国平均の52・69%を11・21ポイント上回る。八重山管内ではその数値が64・09%と県平均よりさらに高い。3人に2人強が何らかの異常を抱えながら、各職場で仕事に従事していることになる。

 有所見率が高いということは、将来、何らかの病気を引き起こす可能性が高いことを示し、ゆくゆくは、医療保険の高騰、平均寿命の低下を招きかねない。かつて沖縄は平均寿命が日本一の長寿県として知られてきたが、近年は順位を大幅に下げている。今回の有所見率の高さを見る限り、長寿県沖縄の回復には黄信号がともっている状態だ。

 

■生活習慣の改善を

 八重山管内で所見が多いのが生活習慣病の要因となる血中脂質の33・53%(県平均38・7%)、肝機能21・69%(同23・2%)、血糖18・22%(同13・97%)、高血圧16・23%(同18・6%)など。県平均と比べ、血糖を除いて数値は低いが、全国平均を上回り、十分に注意が必要なレベルだ。

 この背景には、普段の食事での脂類や塩分の過剰摂取や飲酒量の多さ、運動不足などがあろう。食事面では、欧米化や本土化が進んだことが起因していると思われる。野菜類中心の沖縄の長寿食への見直しが必要だろう。

 今回の結果を自覚し、カロリーバランスを考えた規則正しい食事や飲酒量、時間の適正化、十分な運動など、基本的な生活習慣を見直し、改善が求められている。

 このほかに業種別の有所見率として、接客娯楽業76・65%、製造業73・08%、運輸交通業65・77%などが高い数値を示している。従事者の高齢化や不規則な勤務、ストレスなどさまざまな要因が考えられる。だが、それを個人の問題とせず、職場、業種単位での検証も必要だろう。

 

■適正な労働環境を

 管内の有所見率は、08年が53・47%と、県平均を約6ポイント下回り、ほぼ全国平均並みだった。だが、そこから右肩上がりに上昇。12年には県平均をも上回った。この急激な悪化の背景を分析し、次年度以降に生かすことも必要だろう。

 有所見に対しては、医療機関で再診し、適切な助言を受け、改善に努めることが大事だ。一人一人の自覚と実践が悪化の一途をたどる有所見率を改善する唯一の道だろう。

 今月1日から7日は「健康管理 進める 広げる 職場から」をスローガンに「第64回全国労働衛生週間」が展開され、各職場で安全衛生、労働衛生が再点検されたことだろう。

 従業員が心身ともに健康であることが労使双方のメリットを生む。労働者が十分な健康管理ができるよう、雇用者にも適正な労働環境の提供が求められている。

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