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高齢者が輝ける八重山に

「老人週間」で再確認

■地域で祝う

 「みんなで築こう 安心と活力ある健康長寿社会」を標語に15日の「老人の日」から始まった老人週間はきょう21日で週間を終える。

 老人福祉法では、老人週間について①国民の間に広く高齢者の福祉についての関心と理解を深める②老人が自らの生活の向上に努める意欲を促す—とその趣旨を記している。

 期間中、郡内では16日の「敬老の日」を中心に各地域や施設で敬老祝賀会が開かれ、明治、大正、昭和、平成と激動の時代を生き、地域社会の基盤を築き上げてきたお年寄りの長年の功績をたたえ、長寿を祝った。

 今年、新100歳を迎えた14人には中山義隆市長らが長寿者宅を訪問し、内閣総理大臣からの頌状や県知事メッセージ、記念品を贈り長寿を祝福した。各地域で催された敬老行事を通して、あらためてお年寄りに敬意を表し、長寿を祝福する地域住民の意識が高まったことだろう。

■高齢化率は17.7%

 郡内の8月末時点の65歳以上の高齢者数は、石垣市が8464人、竹富町が841人、与那国町が328人の計9633人。前年から492人(5.4%)増加した。高齢化率は、全体で17.7%。県が昨年10月1日でまとめた時点から0.7ポイント上昇した。

 また、県のまとめによると郡内の高齢者の単身世帯は、全世帯の1割に当たる2532世帯。高齢者がいる世帯の実に38.6%を占め、核家族化の進展で、高齢者の単身世帯が増加。さらに、今年8月末時点で郡内の65歳以上の高齢者の19.4%に当たる1870人が要支援・介護者という実態もある。

 しかし、その受け皿となる介護施設は、離島を中心に十分とはいえず、特に特別養護老人ホーム(特養)では入所待ちの待機者が400人近くおり、施設とそれに携わるマンパワーの確保が待ったなしの課題だ。

■まだまだ必要な老人パワー

 近代化が進み、物が余り、ネットで何でも検索ができる現代だが、お年寄りの力がまだまだ必要な分野も多い。

 代表的なものが「方言」だ。戦後は方言を使うと「方言札」を首からかけられ、罰を受けたという。今ではそれが影響し、若者の間では方言を使える者がほとんどいなくなった。県では2006年に条例で9月18日を「しまくとぅばの日」と定め、各地で方言の普及、継承を模索している。

 八重山でも地域のお年寄りが中心となった方言辞典の作成や、島ムニのラジオ体操の普及など、方言復活へのさまざまな取り組みが始まっている。

 もうひとつは、昔ながらの材料を使った民具作り。アダン葉のゾウリや指ハブ、アンツクなど。既製品全盛の現代の子どもたちに物作りの楽しさを教えられるのもお年寄りだろう。

 郡内で100歳以上の長寿者は44人。県内最高齢は依光年惠さんの111歳。長寿県沖縄の中の長寿の島々となるよう、老いてなお輝ける八重山を目指したいものだ。

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